目に小原、傷は鎌先。片倉家の隠し湯

政宗公の懐刀として活躍した軍師・片倉景綱より代々「小十郎」の名を継いで伊達家に仕えた片倉家。彼らが治めた仙台藩の南の要衝・白石城からほど近い温泉地が、小原温泉と鎌先温泉です。

七ヶ宿街道へと山を登れば、白石川沿いの渓谷に立ち現れる数件の宿。どの宿も緑と川のせせらぎに満ち、湯あみと同時に森林浴が楽しめます。泉質は無色透明な単純泉。多彩な効能の中でも特に眼病によく効くとされ、昔から「目に小原」と言い慣わされてきました。片や、宮城蔵王の高原へと続く道沿いで湯けむりを上げる鎌先温泉は、「傷は鎌先」と賞される奥羽地方筆頭の薬湯。正長元年(1428年)の開湯とされ、その長い歴史を物語る情緒ある風情の宿がゆったりと構えています。山菜やきのこ、川魚など、地場の旬をふんだんに活かした食事が楽しめるのも、小原・鎌先の佳処のひとつです。

食べる

アレンジ多彩、素直な味わいの温麺

およそ400年前、白石城下に住んでいた鈴木味右エ門が胃の弱い父親のために旅の僧に教わったのが発祥とされる白石温麺。そのつるつるとした心地よいのど越しとはんなりしたコシは、合わせる汁や具材を選びません。油を使わないので胃に負担が少なく、赤ちゃんの離乳食や病気の際にも最適です。白石市内の飲食店でも、工夫を凝らしたメニューで楽しめます。

撮る

悠久のロマン感じるスポットをパチリ

四季折々の色彩に彩られた小原温泉の渓谷美。古い湯治宿の面影を残す鎌先温泉の情趣。滞在する宿そのものが最高のシャッタースポットになるのが、ここ小原・鎌先温泉の魅力。昼に建物の細部を楽しむのもいいですが、あたたかな光が漏れる夜の風情も格別です。

伊達政宗の生誕450年を迎え、白石城下も盛り上がりを見せています。歴史を感じるなら、白石城、歴史探訪ミュージアム、宮城県指定文化財の武家屋敷はぜひ周遊して訪れたいところ。中級家中であった小関家。鬱蒼たる庭樹でおおわれ、前面と側面に水流が巡る屋敷の中は見学OK。武士の堅実な暮らしを体感できます。白壁に三階櫓の天守閣が際立つ白石城も、仙南観光には欠かせない見どころのひとつ。天守閣には柱が吉野檜、化粧材は青森ヒバ、山陰地方の松丸太、赤杉とすべて国産材が用いられ、補強金具は使わず、昔ながらの工法で復元されています。冬の凛とした空気のなかに佇む城は、一見の価値があります。

  • 武家屋敷

    〒989-0252 宮城県白石市西益岡町6-52

    TEL:0224-24-3030

  • 白石城

    〒989-0251 宮城県白石市益岡町1-16

    TEL:0224-24-3030