リアスの絶景を望む

北上川の分岐する津山町から北東へ、国道45号線は山里の道。現在はバス・ラピッド・トランジット(BRT)が代行する気仙沼線の線路とほぼ並行して走ることしばらく、視界は突然開け、志津川湾が現れます。複雑に入り組んで切り立つ岩、青深き海。気仙沼・本吉・南三陸地区にはリアスの海岸沿いに立つ宿が多いので、絶好のオーシャンビューを楽しめます。お湯はほんのりと塩辛い塩化物泉が多く、肌あたりもやわらか。海に昇る朝日を浴びながらの朝風呂は格別の気持ちよさです。復興めざましい港町は、早朝から活気があふれています。カツオやサンマ、フカヒレといった以前から人気の魚介に加え、近年ではアワビを食べて育った水ダコや銀鮭、メカジキなどの評価も高まり続々とブランド化。こうした三陸の海の恩恵は、夕食はもちろん朝食にもたっぷり並びます。獲れたての旬を、満喫しましょう。

食べる

ご当地丼が味わいを競う

獲れたての海幸、その輝くばかりの鮮度を味わうなら名物「南三陸キラキラ丼」が決定版!宮城県産のごはんに四季それぞれのおすすめ素材をのせた、華やかな丼ものです。春には、春の旬魚と春野菜、夏はウニ、秋は秋の旬魚、冬はイクラ。9つの店がそれぞれに工夫を凝らして、ふるさとの旬をぎっしり盛り込んでいます。

気仙沼を代表するグルメ、その筆頭はやはりフカヒレ。中国料理の超高級食材であるフカヒレも、水揚げ日本一を誇るご当地・気仙沼なら気軽にリーズナブルに味わうことができます。味わいも、港町ならでは。カツオと昆布の和風だしでふっくらと仕上げたフカヒレの姿煮を、ごはんが見えないほどに敷き詰めるのが「気仙沼ふかひれ丼」のスタイル。すし店を中心とした14店で、味わうことができます。

体験

港町の豊かさを、散策で楽しむ

気仙沼港でもひときわ目立つ、鋭角のフォルム。「気仙沼 海の市」は、気仙沼を訪れる誰もが必ず立ち寄る人気スポットです。1階には、隣接する魚市場から直送の新鮮魚介や多彩な海産物加工品が並ぶショッピングエリア。人気の「ホヤぼーや」グッズのショップやレストランも賑わっています。そして2階には、日本唯一のサメの博物館「シャークミュージアム」と、さらに珍しい「氷の水族館」が。日々たくさんの魚介類が水揚げされる気仙沼に欠かすことのできない「氷」。そのマイナス20℃の世界をプロジェクションマッピングや氷の彫刻で体感することができます。

港町を散策すれば、その復興の軌跡と未来の気仙沼の姿に大きな希望を抱く光景が広がっています。気仙沼大島へと渡るフェリー乗り場の目の前には、カフェ「K-PORT」をはじめとするスタイリッシュな建物や新たな観光スポットが続々と立ち並びます。幸いにして残った古き良き街並みと新たな街並みとが共存する、豊かな風景がここに生まれています。

撮る

復興のシンボル、海辺の町に立つ

初めて訪れる人は、「南三陸になぜモアイ⁉」と驚くことでしょう。でもその歴史は、1960年に遡ります。遠くチリから押し寄せてきたチリ地震津波によって、大きな被害を受けた南三陸町。その記憶を未来に伝えようと造られたのが、南三陸のモアイ像でした。そして東日本大震災によってさらに大きな被害を被った南三陸町のため、イースター島の人々がそれまで門外不出だった自島の石を使ったモアイ像を建造、贈ってくれたのが現在のモアイ像なのです。南三陸町には、このモアイ像をはじめ7ヵ所のモアイスポットがあります。ぜひ巡ってみましょう。

「三陸ジオパーク」のジオサイトにも認定された岩井崎。海水により複雑なかたちに浸食された潮吹岩からは、岩の割れ目から潮が吹き上がる貴重な光景が見られます。その岩井崎の先端部に、まるで立つ龍(辰)のようなかたちをした松の木があります。これは、津波によって被害を受けた松の一部が奇跡的なかたちで残ったもの。ダイナミックな曲線と折れた枝が飛翔する龍の姿に似ていることから、「龍の松」と名付けられました。現在では長く保存できるよう加工が施され、復興のシンボルとして愛されています。

  • K-port

    〒988-0021 宮城県気仙沼市港町1-3

    TEL:0226-25-9915

  • 寿司処大政(ふかひれ丼撮影協力)

    〒988-0811 宮城県気仙沼市東八幡前142−3

    TEL:0226-23-1331

  • 南三陸ホテル観洋(きらきら丼写真協力)

    〒986-0766 宮城県本吉郡南三陸町黒崎99-17

    TEL:0226-46-2442

  • 氷の水族館

    〒988-0037 宮城県気仙沼市魚市場前7-13

    TEL:0226-22-1291