伊達の御殿湯は、傑作の揺りかご

伊達藩の御殿湯が置かれた青根温泉。中でも藩主専用の湯治場だった「青根御殿」は、政宗公が影響を受けていた桃山様式で建てられており、当時の伊達藩の栄華を如実に伝える大いなる遺産。一度は焼失するも昭和初期に再建され、今もその美しき威容を誇っています。

長い歴史の中で、数多くの文人墨客に愛され、傑作の源になってきた青根温泉。芥川龍之介は蔵にこもり、山本周五郎が「樅の木は残った」を書き、与謝野晶子は「青根なる大湯の中に我が倚(よ)るは昔伊達衆の倚りし石段」と詠みました。現在、温泉街に宿は6軒。他に日帰り入浴施設「じゃっぽの湯」、足湯の「停車場の湯」「朝日の湯」があり、旅人の疲れを癒しています。

食べる

おいしさは、歴史とともに

足踏みオルガンの音が聞こえてきそうな、ノスタルジックな木造校舎。「森のピザ工房 ルヴォワール」は、明治33年に建てられ、平成2年にその役目を終えた小学校の校舎を利用しています。板張りの廊下を歩けば、懐かしい教室の雰囲気がそのまま残され、地図や民具についつい見入ってしまいそう。国産南部小麦と天然酵母、海塩、蔵王山麓の水で作った生地は、自家製のベーコンや無添加の食材、地元の野菜やチーズをふんだんにのせ、石窯で焼きあげています。

政宗公の命を受け、海を渡りヨーロッパを旅した支倉常長。川崎町出身のこの偉人が、スペイン滞在の際に日本人で初めてチョコレートを口にしたのだそう。この逸話にちなんで生まれた「初コラータ」は、スペイン産のアーモンドパウダーを使い、オレンジピールをアクセントに焼きあげた濃厚なチョコレートケーキ。ひと口サイズの大きさがお土産にもぴったりです。

体験

レトロな洋館で、歴史と昭和の名曲に

明治末期、来日した宣教師たちの住宅として仙台市の米ケ袋に建てられた「青根洋館」。現在は移築・復元され、青根温泉郷散策の人気スポットとなっています。明治時代後期から大正時代の様式が現存する数少ない洋風建築で、構造材や石材などの材料はもちろん、モザイクフローリングや階段などに当時の様式が保存されています。

1階は無料休憩所になっており、焼き菓子や蕎麦ぜんざいが楽しめるカフェとしても営業。階段を昇れば、青根ゆかりの作曲家・古賀政男愛用の楽器や楽譜などが展示された記念館と、伊達家御殿場として栄えた青根の歴史を展示した資料館とが併設されています。

青根の歴史をめぐった後は、青根のお宿の湯めぐりを。青根温泉の旅館や入浴施設から3軒を選んで、湯めぐりを楽しむことができます。施設によってはお得な特典が用意されていることも。

撮る

森めぐりと湯めぐりでリフレッシュ

ゆったりと翼を休める野鳥の姿を眺めながら、ゆっくりと深呼吸。遊歩道を散策すれば、約1時間ほどの道のりの中で驚くほど豊かな自然美と出会うでしょう。森をめぐった後は、青根のお宿の湯めぐりを。青根温泉の旅館や入浴施設から3軒を選んで、湯めぐりを楽しむことができます。施設によってはお得な特典が用意されていることも。

  • 青根洋館

    〒989-0908 宮城県柴田郡川崎町青根温泉10-1

    TEL:0224-85-3122

  • 青根自然の森公園

    〒989-0901 宮城県柴田郡川崎町前川沼ノ平山

  • 森のピザ工房 ルヴォワール

    〒989-1501 宮城県柴田郡川崎町前川字松葉森山1-197

    TEL:0224-86-4678